今年7月12日に88歳で逝去された声優・小原乃梨子さんのお別れの会が、10月30日に東京の日本青年館ホテルでしめやかに行われました。このお別れの会には、声優仲間や関係者、ファンら約250人が参列し、小原さんへの感謝と別れを惜しむ温かな場となりました。
会場には、小原さんが愛していたバラを中心に約2500本の花々が飾られ、彼女の代表キャラクターである『ドラえもん』ののび太や『未来少年コナン』のコナン、『タイムボカン』シリーズのドロンジョがパネルとして展示されました。参列者は黙祷を捧げ、生前の活動を振り返る映像を見て、心からの別れを告げました。
また、小原さんの長男・戸部敦夫さんが発起人代表として挨拶し、「母親としてだけでなく、声優として多くの方に愛された小原乃梨子の姿を皆さんと共有できて感謝しています」と語りました。石川和子さんをはじめとするアニメ業界の仲間たちも、小原さんの類まれな表現力と温かさについて触れ、その偉大な功績に敬意を表しました。
さらに、小原さんが所属していた81プロデュースの代表、南沢道義さんも挨拶に立ち、闘病中の彼女との思い出を懐かしそうに語りました。「ドラえもん」ののび太役である小原さんと「ドラえもん」役の大山のぶ代さんが天国で再会しているという想像も述べ、ファンにも感動を与えました。
小原乃梨子さんの生涯にわたる功績と、心優しい人柄を偲ぶこの会は、多くの人々にとって忘れられない別れの場となったことでしょう。