落語家・桂南光さんが、先日亡くなった桂ざこばさんの追悼番組に出演し、彼の思い出を振り返り報告しました。このブログでは、ざこばさんの家族葬に焦点を当て、南光さんの感想と共に、ざこばさんの人柄とその素晴らしい落語の世界を改めて感じていただきたいと思います。

家族葬での別れ

桂ざこばさんの告別式は家族葬で執り行われ、親しい関係者のみが集まりました。南光さんは、ざこばさんの突然の死を受け入れることができず、「ざこば兄さんは亡くなると思ってませんでしたからね」と語り、その悲しみを隠せませんでした。しかし、家族葬の場でざこばさんと最後の別れをした南光さんは、「お顔見たらびっくりするぐらい穏やかなええ顔してはって」と、その時の様子を打ち明けました。

南光さんによると、ざこばさんの顔はとても穏やかで、まるで安らかな眠りについているかのようだったそうです。「ただ、そうして別れてもまだなんかウソみたいな気がしますね」と、その別れが受け入れがたいものであることを告白しました。

思い出の逸話:しゃぶしゃぶ事件

ざこばさんのエピソードの一つとして、松方弘樹さんとのドラマ撮影後の打ち上げでの出来事が南光さんによって語られました。京都の料亭で行われた打ち上げで、ざこばさんは松方さんにしゃぶしゃぶをごちそうされ、大いに喜びました。しかし、宴もたけなわ、ざこばさんは上半身裸になって踊り、自らがしゃぶしゃぶになるというハプニングが発生。「鍋に転んだかなんかで」と思い出すなるみさんに対し、南光さんは「(上腕部を)やけどして“すぐ病院へ”って言うのに、“こんなん何ともおまへんわ”」と、その後の詳細を明かしました。

最愛の師匠、桂米朝さんとのエピソード

ざこばさんにとって、桂米朝さんは最愛の師匠であり、彼に絶対服従の姿勢を崩すことはありませんでした。しかし、やけどの話が師匠にバレるのを恐れていたざこばさんは、楽屋での着替えにも気を使っていました。ところが、1年ほど経って気が抜けた時、米朝師匠の前でついにその傷を見せてしまいます。

米朝師匠が「おい、ざこば。それ何したんや。何ぞ彫りもんでもしてたんか」と尋ねると、ざこばさんはとっさに「そうですねん、『米朝命』と彫ってましてん」と答えました。これに対して米朝師匠も「なんで消したんや」と返し、このやりとりが落語家一門らしい粋な掛け合いであったことを南光さんは感心していました。

まとめ

桂ざこばさんの家族葬で語られたエピソードからは、彼の人柄や彼を取り巻く人々の温かい絆が伝わってきます。ざこばさんの穏やかな最期の姿と、南光さんをはじめとする仲間たちの思い出は、彼がいかに愛され、尊敬されていたかを物語っています。家族葬という静かで親密な場での別れは、ざこばさんへの深い敬意と感謝を込めたものでした。

このブログを通じて、ざこばさんの素晴らしい人柄とその落語の魅力を改めて感じていただければ幸いです。彼の思い出を胸に、これからも彼の落語を楽しみ続けていきましょう。

桂南光 桂ざこばさんの葬儀回想「びっくりするぐらい穏やかなええ顔」師匠・米朝さんとの粋な会話も明かす

https://news.yahoo.co.jp/articles/8b75603ebb7a5c03d79ea2bbad29eef5939146e9

投稿者 houji